もりもりです。
ショウガ(生姜)についてです。
ショウガは、ミョウガとともにショウガ科のショウガ属の植物で、
熱帯アジアが原産地(インド・マレーシア方面)です。
日本へは2600年前に渡来し、栽培されている多年草。
戦前は輸出もされたが、現在は中国・東南アジアから大量輸入されています。
ショウガは東洋だけでなく、西洋でも薬用として用いられています。
ショウガには強い殺菌作用や体を温めてくれるので、風邪気味で寒気や咳があるときに、ショウガ湯を飲むと体の芯からポカポカして効果抜群です。
私はショウガに紅茶を混ぜた、ショウガ紅茶を飲んだりしていましたね。
袋入りの粉末になっているものが売っています。
お湯を注ぐだけなので、すごく便利です。
それでは、ショウガの栄養成分とメリット・デメリットをお教えしますね。
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ショウガの栄養成分
(100グラム中) | ショウガ |
---|---|
カロリー(㎉) | 30 |
タンパク質(g) | 0.9 |
脂質(g) | 0.3 |
炭水化物(g) | 6.6 |
カルシウム(mg) | 12 |
リン(mg) | 25 |
鉄(mg) | 0.5 |
ビタミンA(mcg) | 微量 |
ビタミンB1(mg) | 0.03 |
ビタミンB2(mg) | 0.02 |
ビタミンB6(mg) | 0.13 |
ビタミンC(mg) | 2 |
食物繊維(g) | 2.1 |
ショウガのメリット
①食欲を高め、消化液の分泌をよくしてくれる
ショウガには、ショウガオールやジンゲロンという辛味成分のほか、
多種の芳香成分が含まれています。
口当たりもよく、大脳皮質を興奮させ、食欲を高め、
消化液の分泌をよくしてくれる。
②嘔吐を止める
昔、漢方医は健胃鎮吐剤として、ショウガを主とする薬を処方した。
ショウガはかんでいるだけでも吐き気が止まる。
「半夏茯苓はんげぷくりょう湯とう」という”つわり”の生薬があるが、
これには、必ずショウガが入っています。
ショウガは胃下垂・胃拡張にも特効性を表す場合がある。
③つわりを和らげる
胃腸の不快感に関連して、妊娠中の女性が抱える悩みにも役立ってくれる。
妊娠中に食べても安全で、つわりの症状を緩和する可能性があることが
判明しています。
④生理痛を和らげる
しょうがの鎮痛効果について調べた研究によると、
もっとも効果が高かったのが生理痛の緩和だったそうです。
また、生理中にしょうが茶を飲むと、吐き気を軽減させてくれる。
ただし、普段から鎮痛剤としてアセトアミノフェンやイブプロフェンを
服用している場合、その効果が得られないという残念な話もあります。
逆に、しょうがが薬の効果に影響を与える可能性もあるため、
病気などで投薬治療中の人は、しょうがエキスや錠剤を摂取し始める前に、
必ず医師に相談しましょう。
⑤”咳止めの妙薬”ともいわれる。
ショウガを噛んでいるだけでも咳が止まるが、
粒ショウガと大根を煎じて飲むとさらに利く。
風邪の初期には、焼きショウガを口に含んでいるだけで治る場合がある。
また、蜂蜜入りの温めたショウガ汁は、しゃっくりに効き、のどの腫れにもよい。
⑥熱射病や日射病など熱中症によく効く
ショウガの絞り汁に熱湯を加えて飲むと、
熱射病や日射病など熱中症によく効く。
また、めまいにも奇効があるという。
⑦喘息や肋膜炎の改善
喘息や肋膜炎の場合に、痛む胸部にショウガの絞り汁を含ませた布を貼ったり、
打ち身の部位につけたりすると効く。
⑧殺菌作用
チフス菌やコレラ菌・トリコモナス(膣内に多い)を殺す力もある。
また、ショウガやシソには、アニサキスの幼虫を死滅させる力があることが
報告された。(岐阜大学寄生虫学研究の粕谷志郎教授)。
胃ガンの原因になっているピロリ菌(日本人の75%に常在する)も殺すと
考えられている。
⑨低血圧によい
現在、中医学では、1グラムのショウガを口に含むだけで、
最高血圧を11.4ミリメートル水銀柱)、最低血圧を14上昇させることが
実証されています。
⑩魚の臭みを取る
ショウガの香辛性物質(ショウガオール・摂りメチルアミン・ピペリジンという)が魚のタンパク質と結合して魚のにおいを消してくれる。
魚をさっと煮たときにこのにおい消しを加えると効果が大きい。
⑪がんの予防
フェノールやテルペンという物質があり、がんの予防が期待されている。
ショウガのデメリット
①ショウガにはカリウムや亜鉛・銅といったミネラルがかなり含まれているが、
その他は栄養的価値はほとんどない。
②多食すると、薬効が高じて悪影響が出ると考えられる。
例えば、大脳の興奮が高じて精神的にイライラする、不眠に陥る、
胃の粘膜の障害を来すなど。
(参考:食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる)
ショウガ湯にすると簡単に摂取でき、体も温まって、
風邪気味のときは効果抜群ですよ。
ショウガ湯の効果
・血液をサラサラにしてくれる
・白血球の数を増やしてくれるので、免疫力の改善や強化
・胃腸の調子を整え、弱った胃腸の動き(働き)を活発にしてくれる
・体を温めてくれて発汗を促し、体温を調節してくれる
・ダイエット効果
・めまい、強心、コレステロールの低下
・ うつ、鎮痛、解毒、抗菌、酸化防止効果
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おいしいショウガの選び方
ほっそりとしているものでなく、丸くて肥大していて、
つやがあり香味の強くて硬いものを選びましょう。
傷があったり、切り口が乾燥していたりするものは避けましょう。
ショウガの保存方法
ショウガの保存に適しているのは、気温15℃程度、湿度は90%くらいです。
ただ、一般家庭ではこの環境を常時維持するのは難しいですよね。
暑い時期を避けた11〜6月なら容器に入れて室内で保管できます。
気温が上昇する7~9月で室内が30℃を超すような場合は、
冷蔵庫の野菜室に入れるのがいいでしょう。
ただし、暖房で室内温度が高くなりすぎないようにしましょう。
温度が低すぎるのもあまりよい環境ではないため、
冬に室内が10℃以下になるような家屋の場合にも、
野菜室で保存するのがよいでしょう。
冷蔵保存
①ショウガを水洗いし、保存容器(煮沸消毒した瓶)に入れる。
②かぶるくらいの水を注いでふたを閉じ、冷蔵庫の冷蔵室に保存する。
③2、3日おきに水を取り替える。
丸ごとのほか、使いかけやスライスしたものも、この方法で保存できます。
保存の目安:約1カ月
更に長期に持たせるなら、水を焼酎に代えれば半年くらいは持つそうです。
冷凍保存
使い安いように、すりおろすか、細切りやみじん切りに刻んで小分けした物を
ラップで包み冷凍しましょう。
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最後に
ショウガにはいろいろなメリットがたくさんあります。
記事内で紹介していますので、ぜひ読んでくださいね。
今日も読んでくれてありがとうございました。