もりもりです。
大根は、「おでん・サラダ・ぶり大根・切り干し大根」など、いろんな料理に使える万能野菜です。
効能もたくさんあって、「消化不良、二日酔い」には抜群の効果があるそうですよ。
さらには、大根おろしにして口の中に塗ると歯痛や口内炎にも効果があるとか。
大根は食べてよし、塗ってもよしですね。
それでは
・大根の由来
・大根の栄養成分
・大根のメリット・デメリット
についてお教えしますね。
最後まで読んでくださいね。
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大根の栄養成分
出典元:(食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる本、著者:川嶋昭司)
(100グラム中) | 【大根葉】 | 【大根根】 |
---|---|---|
カロリー(㎉) | 25 | 18 |
タンパク質(g) | 2.2 | 0.5 |
脂質(g) | 0.1 | 0.1 |
炭水化物(g) | 5.3 | 4.1 |
カルシウム(mg) | 260 | 24 |
リン(mg) | 52 | 18 |
鉄(mg) | 3.1 | 0.2 |
ビタミンA(mcg) | 330 | 0 |
ビタミンB1(mg) | 0.09 | 0.02 |
ビタミンB2(mg) | 0.16 | 0.01 |
ビタミンB6(mg) | 0.18 | 0.04 |
ビタミンC(mg) | 53 | 12 |
食物繊維(g) | 4 | 1.4 |
大根の由来
大根は、「春の七種」のひとつで、アブラナ科の一、二年草で、古くは「おほね」とも「すずしろ」ともいわれていました。
大根の原産地には諸説ありますが、中央アジアとも、ヨーロッパともいわれています。
エジプトではピラミッドにも出てくるそうで、4700年前から利用され、古代ギリシャ・ローマでも既に食用の主要野菜であったそうです。
日本へは、唐を経て入り『日本書紀』にも記載があります。
全国各地で改良が行われていて、一口に大根といっても、重さ10~15キロの巨大な桜島大根から、二十日大根のように2~10グラムという小さくてかわいいものまであります。
また、形も種々で、円いものから長いものもあり、守口大根の最長150センチから数センチのものまであります。
だいこんのメリット
1⃣場所によって辛味と甘味があり、独特の風味を持つ
大根の根は、おろし・煮物・漬け物・乾物などと、いろんな料理に使えます。
辛味・甘味と独特の風味を持ち、舌触りも加わって食欲をそそります。
2⃣消化不良の解消に効果がある
大根には、根・葉ともにいろいろな酵素が含まれており、おろしや葉の青汁(ジュース)は消化不良の解消に効果があります。
唾液や膵臓に含まれているアミラーゼ(デンプン分解酵素、つまりジアスターゼで、唾液ではプチアリン・膵液ではアミロプシンという)と同じものです。
3⃣胸やけ・二日酔い・食中毒・口内炎・歯痛・歯周病・熱性疾患に効果がある
「胸やけ・二日酔い・食中毒・口内炎・歯痛・歯肉炎(歯周病)・熱性疾患」にも効果があります。
口内炎や歯肉炎のときは、大根おろしを塗ってもいいです。
4⃣つわり・喘息の去痰・はしかの発疹・やけどなどによい
5⃣咳・嗄声させい(しわがれ声)・のどの痛みに効く
おろしに蜂蜜を加えて飲めば、「咳・嗄声(させい)*1・のどの痛み」に効くと昔から伝えられています。
風邪や凍傷にかかりやすい人は、大根をふろふきにしてネギ味噌を添えて食べるとよい。
6⃣便秘解消
大根おろしには食物繊維が多く、ジアスターゼとの相乗効果により、他の野菜以上に便秘解消によい。
大根に豊富に含まれるビタミンCも加担してくれます。
便秘は万病の元。最近は大腸や直腸ガンの誘因になることが分かってきました。
その他、大根にはリグニンという制ガン性を持つ食物繊維もある。
大根おろしや千切りにするとリグニンが増えます。
7⃣ガン予防効果
大根おろしや青汁には、焼き魚の焦げ部分に存在する発ガン物質(トリプーP1)を中和させる力もある。
現在、これもジアスターゼの作用であると考えられています。
もちろん煮たり炊いたりすると酵素の作用はなくなるので、生のまま用いることです。
しかも、上記の効果を期待したいときは、空気に触れさせれば触れさせるほどリグニンは増えるので、おろしたり青汁にしたりするとよいです。
その他、大根には、イソチオシアネート・インドール・硫化物質(メチルメルカプタン)やセレンという分子や元素が含まれており、ガン予防効果が期待されています。
8⃣大根の葉にはβカロテンが多い
大根の葉には、根にないメリットが多数あります。
βカロテンが多いというのもそのひとつ。
また、ミネラル、特に鉄分が多い。
緑黄色野菜といえば、ニンジンや、ホウレンソウに目を向ける人が多いが、大根葉にも注目してほしい。
9⃣ミネラルやビタミン類を補給するための優秀な保存食品
切り干し大根は貯蔵がきき、ほとんどの栄養素は大幅に増加する。
糖質は17倍に、鉄分は約50倍に増加し、甘さも増します。
このようなことから分かるように切り干し大根は、ミネラルやビタミン類を補給するための優秀な保存食品です。
🔟『食医しょくい心しん鏡きょう』『衛生易簡方えいせいいかんほう』などには次のような記述がある。 【消渇して口燥く者】・・・大根の絞り汁一合を飲むとよい(食医心鏡) 【鼻血の止まらない者】・・・大根の絞り汁コップ半杯に酒を少々入れて温め服用す。鼻の中に注ぎ込んでもよい(衛生易簡方) 【嗄声】・・・大根の絞り汁にショウガの絞り汁を入れて服用する(普済方ふさいほう)
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だいこんのデメリット
1⃣大根おろしにすると、ビタミンCは二時間で、20~90%が酸化し効力を失います。
特に鉄や銅などの金属により酸化が勧められる。
したがって、金属製のおろし金を使用してはいけません。
にんじんにはビタミンC酸化酵素(アスコルビナーゼ)が多いために、大根とにんじんの混合おろしを作ってはいけません。
この酵素は産生にすると活性を失うので、酢の料理にするといいです。
2⃣大根には辛味がある
これはイソチオシアネートという成分で、尻尾へいくほど含有量が増え、おろし金の目が細かいほど、強くするほど辛くなります。
これは細胞が壊れ、その成分が余計に出るからです。
最後に
大根は食べる場所によって味も変わり、それぞれに旨みがあります。
しかも、大根の葉は根にないメリットが多数あります。
記事内のメリットを読んでくださいね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
*1:声がかれた状態のこと