もりもりです。
今日はナスについてです。
ナス(茄子)は「一富士、二鷹、三茄子」とも言われ、
縁起物とされる野菜です。
また、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざまであります。
おいしいナスを独り占めしたい夫の言葉であるそうです。
旬は6月から9月ですが、一番おいしい時期は、
肌寒さを感じるようになる秋の時期です。
我が国へは唐を経て、八世紀頃入ってきました。
ナスとは夏とれる野菜、ナツミ(夏の実)からきた名称です。
小ナスから米ナスまで多種ある。
中国の雲南などへ行くと黄ナス・赤ナスもあります。
それでは、ナスの栄養成分とメリット・デメリットをお教えしますね。
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ナスの栄養成分
(100グラム中) | ナス |
---|---|
カロリー(㎉) | 22 |
タンパク質(g) | 1.1 |
脂質(g) | 0.1 |
炭水化物(g) | 5.1 |
カルシウム(mg) | 18 |
リン(mg) | 30 |
鉄(mg) | 0.3 |
ビタミンA(mcg) | 8 |
ビタミンB1(mg) | 0.05 |
ビタミンB2(mg) | 0.05 |
ビタミンB6(mg) | 0.05 |
ビタミンC(mg) | 4 |
食物繊維(g) | 2.2 |
ナスのメリット
1⃣ 初ナスは、すごくおいしです。
秋なすもうまくて、生でもおいしく食べられりほどです。
食べたことはないですが、畑でもぎ取ってそのまま食べると
最高にうまいそうですよ。
2⃣ 焼きナスにおろし生姜をつけて食べると、
冷え性に効果があります。
3⃣ 漬け物・煮炊きなどに利用すると、
すごくうまいです。
4⃣ ナスの黒焼きは胃ガン・歯痛・口内炎に良く効きます。
痔にはヘタの黒焼きがよくて、魚類の中毒にも効くといわれています。
5⃣ヘタの煎じ汁は扁桃炎や虫垂炎にもよい。
6⃣ヘタの塩漬けを粉末にしたもので歯を磨くと、
歯周炎・歯根膜炎などを予防・治療できる。
7⃣ ナスはアルカロイドやフェノールを含有しており、ガン予防に働く。
8⃣『本朝食鑑』*1には、「血を散じ、痛みを止め、腫れを消し、腸を寛ひろげる」とある。
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ナスのデメリット
1⃣ナスはビタミン・ミネラル類が少ない。
2⃣『本草綱目』*2には「茄子は、性が寒冷で多食すれば必ず腹痛下痢を起こし、婦人はよく子宮を傷める」とあり、また『本朝食鑑』には、「多食すれば、体によくなく、気を動かし、瘡及び痼疾こしつ」(久しく治らない病気、持病)を発し、目を損なう」としている。瘡は腫れ物、痼疾とは長く患う病のこと。
3⃣「秋なすは嫁に食わすな」といわれる。この諺(ことわざ)は、秋なすがおいしいことから、嫁いびりからだとも、また、親心からだともいわれている。同じナス科のほおずきには堕胎薬としての作用があるというから、茄子を食べると妊娠しない可能性も考えられるので、そういう知恵から発した諺かもしれない。『本草綱目』には、「多食すれば必ず腹痛・下痢を起こし、秋に入り毒をもつものはなはだし」とある。やはり嫁にタイする親心と受け取る方がよいと考えられる。ただし、品種改良が重ねられた現在のナスに
は、はたしてそういう毒性があるかどうかは疑問である。
(参考:食べ物のメリット・デメリット、著者 川嶋昭司)
おいしいナスを選ぶポイント!
どんな食材にも言えますが、基本は、鮮度。
注目するポイントは3つ!
①ナスのヘタ
張りがあり、表面につやがある
切り口にみずみずしさが残っており、
ヘタの部分の棘(トゲ)がしっかりと立っていて、
触ると痛いような物が新鮮です。
②皮にハリとツヤがある
表面に傷があると、傷口から水分が飛んだり、
傷みやすくなる。
③首まで太っていて重い
もった時にずっしりと重みを感じるものを選びます。
軽い物は中がスカスカしていて美味しくないです。
首まで太って、ふっくらとしたものが美味しく、
ヘタに比べて実が小さく見える場合は、まだ未熟です。
保存方法
ナスは暖かい時期に採れる野菜なので、
冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こしやすく、
硬くしまって傷みも早くなります。
袋に入れて冷暗所に保存し、なるべく早く使う方が良いです。
まとめ
ナスは、漬け物・煮炊きなどにするとおいしいですが、
焼きナスにしても、すごくおいしいです。
今日も読んでくれてありがとうございました。
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*1:江戸前期の食物本草書。医家の人見必大(ひとみひつだい)が1692年(元禄5)に著した遺稿を,子の元浩が岸和田藩主岡部侯の出版助成をうけ,97年に12巻10冊本として刊行した。庶民の日常生活の食膳にのぼることの多い国産食物に重点をおき,実地検証したものに限って品目を撰定,品名も従来の食物本草書にみるような漢名中心を排し,和名中心としている。品目の分類,解説の構成は中国の《本草綱目》に準拠して,本文中にそのまま文章を引用している個所も多いが,それらは著者の検証に立ったうえでのものと考えられる。(コトバンク)
*2:中国,明の学者李時珍が編集した本草学の集大成書。 52巻。李時珍は従来の本草書の知識を集めるとともに,実地の見聞により,30年の苦心を経て約 1900種の薬用植物,動物,鉱物などについて,16綱 63目に分けてその産地,性質,製薬法,効能などを解説し,また従来の説に対する批判を加えて,万暦6 (1578) 年頃に一応完成したが,その後も増補訂正が続けられ,没後の同 24年頃刊行 (金陵本) 。次いで同 31年再び刊行された (江西本) 。日本には慶長 12 (1607) 年までに渡来した。(コトバンク)