もりもりです。
卵はすごく良質なタンパク質を多く含んでいます。
朝食には目玉焼というほどシンプルでよく食べられている卵です。
・卵の栄養成分
・メリット・デメリット
について記事にしてみました。
最後まで読んでくださいね。
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卵の栄養成分
出典元:(食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる本、著者:川嶋昭司)
(100グラム中) | |
---|---|
カロリー(㎉) | 151 |
タンパク質(g) | 12.3 |
脂質(g) | 10.3 |
炭水化物(g) | 0.3 |
カルシウム(mg) | 51 |
リン(mg) | 180 |
鉄(mg) | 1.8 |
ビタミンA(mcg) | 150 |
ビタミンB1(mg) | 0.06 |
ビタミンB2(mg) | 0.43 |
ビタミンB6(mg) | 0.08 |
ビタミンC(mg) | 0 |
食物繊維(g) | 0 |
卵は、すごく栄養価が高くて、ビタミンB12もたっぷり含んでいます。
卵は古代から食用にされていて、卵1個で十分なタンパク質が摂取出来ます。
卵のメリット
1⃣すごく栄養価が高い
卵は栄養価が高くて、とくに卵白のタンパク質の栄養価、すなわちアミノ酸価は100。
アミノ酸価とは9種類ある必須アミノ酸(不可欠)アミノ酸が各満杯含まれているものが100で、一種でも不足していると(理想的なパターンに対し)その点数は落ちてしまいます。
主な食品のアミノ酸価と比較してみましょう。
・卵が100に対して牛レバー(100)
・ロース脂身なし(100)
・木綿豆腐(100)
・精白米は61
・小麦粉(中力粉)は39しかありません。
このようにアミノ酸価が100か、それに近い卵白質(タンパク質)を高品質(良質)のタンパク質といいます。
良質なタンパク質がなぜ必要なのか・・・
1.正常な発育
正常発育と正常な体素材の構築。機能の発揮に必要です。
2.ストレスに対抗
生体はストレスに対抗するため副腎皮質ホルモンを大量に分泌しますが、このホルモンは、体のタンパク質や脂質を分解し、カロリー源として普段以上に使用するわけですが、このとき良質のタンパク質を摂取すると、体のタンパク質や脂質は消耗されずに済むのです。
3.感染、特にウイルス感染に対抗する体を作る
ウイルス性疾患に対してインターフェロンが有効とされていますが、その主原料として、良質のタンパク質が必要になります。
4.肥満防止
良質のタンパク質の摂取は肥満防止につながります。
とくに、卵白に含まれるオボムコイドは食欲を抑える働きがあります。
5.老化の予防
良質のタンパク質は老化を予防します。
とくに認知症を防ぎ、頭の回転をよくしてくれます。
そのほか、心臓・肝臓・腎臓の働きをよくしてくれます。
2⃣卵のタンパク質は消化率は97~98パーセントと非常に高い。
3⃣知能の向上、記憶力の増進、老化予防効果
卵は人体に必要な脂質に富んでいて、その脂質の中でも、リン脂質は脳や神経組織内にも多く存在する物質で、卵のリン脂質の主成分であるホスファチジルコリンは、知能の向上、記憶力の増進、そして老化予防に役立ちます。
4⃣がん予防、皮膚や粘膜の角化を防ぐ
卵黄には、ビタミンAが非常に豊富です。
ビタミンAの一日必要量は成人男性で0.55ミリグラムですが、卵黄100グラムには0.4ミリグラム含まれています。
ビタミンAが欠乏すると夜盲症、眼乾燥症など目の病気になるので、ビタミンAのことを抗眼病性ビタミンともいいます。
ビタミンAはβ―カロテン(植物に含まれる)とともにがん予防のビタミンでもあり、皮膚や粘膜の角化も防いでくれます。
5⃣生卵は男性の性的精力を上げる
卵はいろいろな料理の材料になりますが、生でそのまま食べることができます。
生卵はゆでたり焼いたりした卵より精力がつきます。
生卵は男性の性的精力を上げる効果があるといわれています。
それも受精卵がよく、更にビタミンB12の助けを借りると効果が上がるだろうと考えられます。
6⃣風邪の予防
卵酒にして飲むと風邪に効果があります。
7⃣心を鎮しずめ、小児の疳疾かんしつを治す
疳虫(かんむし)
漢方では、卵は心をしずめ、癇(かん)*1をおさめ、小児の疳虫(かんむし)を治すといわれています。
これには卵がよいといわれています。
8⃣魚肉や獣肉に比べて腐りにくい
卵は魚肉や獣肉に比べて腐りにくい。
その理由はまず殻で保護されていることですが、卵のタンパク質には、細菌を溶かすことのできるリゾチームが含まれています。
ただ、受精卵と未受精卵とでは差があり、当然ながら受精卵の方が腐りにくいです。
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卵のデメリット
1⃣卵はビタミンCは全く含有していない
卵はビタミンCは全く含有していませんが、ビタミンC以外の栄養素はほぼ存在します。
これはヒヨコ(雛ひな)にビタミンCが不必要なのではなく、鳥類は体内でCを合成することができるからです。
ビタミンCを体内で合成できない動物は少なくて、人間とチンパンジーは、その数少ない例です。
2⃣食物繊維は皆無
食物繊維も皆無である。
多食すると便秘になる。更にオナラも臭くなる。
3⃣コレステロールが高濃度に含まれている
卵には動脈硬化の原因(生活習慣病の原因)となるコレステロールが高濃度に含まれています。
とはいえ、コレステロールはすべての動物組織に分布する脂質の一種で、細胞の機能を保つ上で不可欠な物質です。
性ホルモン・副腎皮質ホルモン・胆汁酸・プロビタミンDの材料としても重要で、なくては生体は生存しえない。
そこで、コレステロールは一日にどのくらい摂取すればよいかということになるわけですが、これは学者によって300~2000ミリグラムとかなり差があります。
血中コレステロールの大部分は体内で合成されるという事情もある。
ほかの食品からも体内に取り入れることを考えると、1日に鶏卵せいぜい2個が限度と考えればいいでしょう。
4⃣卵は食物アレルギーの原因の一つ
卵は食物アレルギーの原因(アレルゲン)の一つです。
卵は牛乳に次ぐ小児の食物アレルゲンです。
ただ、食物アレルギーは食べ過ぎが引き金になるものと考えられるので、卵ばかりでなく、いくらよいといわれる食べ物でも、そればかりを食べてはいけません。
5⃣卵は鳥の飼料によって、味やにおいが違う。
卵は鳥の飼料によって、味やにおいが変わります。
また、栄養素の含有量にも差があります。
親鳥に野菜や雑草を多く食べさせると、卵にはビタミンAが多くなります。
これは緑黄色野菜(野草)に含まれるβ―カロテンがビタミンAに変わるためで、色も濃くなります。
ビタミンAだけでなく、ほかのビタミンやミネラル(ヨウ素・フッ素・マンガン)なども飼料により左右されます。
最近、養鶏技術が発達し、品種の改良も行われて多産卵の鶏が飼われるようになりましたが、それにつれて卵の旨みがなくなってきています。
多産のために卵の栄養的内容が薄くなることは当然考えられます。
6⃣卵は調理法によって栄養素が変化する
卵は調理法によって栄養素が変化します。
たとえば、ゆで過ぎると卵黄が青くなります。
これは、硫黄化合物(含硫アミノ酸、システインとメチオニン)が加熱されて硫化水素が発生し、これが鉄分と化学反応を起こし青色の物質になるからです。
こうなると、卵のアミノ酸が落ち、栄養価値は低下します。
7⃣脾や胃虚弱の者は食べてはいけない
『本草綱目』には、「卵は胸中に宿食あり、消化不良の者は食べてはいけない」とある。
また、ある古書には、脾や胃虚弱の者は食べてはいけない、多食すれば胸苦しくなる。
ただし、胃弱、または生活習慣病である糖尿病や動脈硬化などには、酢と一緒に用いればよいと記されています。
まとめ
卵のメリット・デメリットを記事にしてみました。
卵はいろんな料理にも合う食材だと思います。
新鮮な卵なら卵かけご飯にして食べるの一番うまいです。
今日も読んでくれてありがとうございました。
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*1: ひきつけなどを起こす病気。ちょっとしたことにも興奮し、いらいらする性質・気持ち。