もりもりです。
大豆の語源は「大いなる豆」。
きっと、昔の人は大豆の持つ力を 知っていたんでしょうね。
大豆は、枝豆としてゆでて食べるとおいしくて、豆腐や凍り豆腐、そして納豆として食べることもできます。
さらに、大豆はみそやしょうゆの材料となり、日本食には欠かせません。
・大豆の栄養成分
・大豆のメリット・デメリット
についてお話ししますね。
最後まで読んでくださいね。
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大豆の栄養成分
(100グラム中) | |
---|---|
カロリー(㎉) | 417 |
タンパク質(g) | 35.3 |
脂質(g) | 19.0 |
炭水化物(g) | 28.2 |
カルシウム(mg) | 240 |
リン(mg) | 580 |
鉄(mg) | 9.4 |
ビタミンA(mcg) | 1 |
ビタミンB1(mg) | 0.83 |
ビタミンB2(mg) | 0.30 |
ビタミンB6(mg) | 0.53 |
ビタミンC(mg) | 微量 |
食物繊維(g) | 17.1 |
大豆の旬は、10~11月頃。
大豆は良質なビタミンやたんぱく質が、すごく豊富なので、「食品の王様」、「畑の肉」と呼ばれているんですね。
大豆の世界一の生産国はアメリカですが、アメリカへ渡ったのは、黒船のペリー来航(嘉永6年、1853)とともに持ち帰ったのが最初です。
現在、大豆の改良品種は1000種に及びます。
また、遺伝子組み換えによってさらに多くの変種が登場しつつあります。
大豆のメリット
1⃣大豆は主食となる
大豆は神農の時代から、五穀(米・麦・キビ・アワ・豆)などの五種の主要な穀物で、私たち日本人の代表的な主食です。
もしも、「1ヶ月間、毎日一品だけしか食べてはいけない」と制限されたら、何を選びますか?
健康でいたいのならば、大豆にしましょう。
大豆を食べれば病気にもかかりにくくなります。
2⃣牛肉のタンパク質よりもすぐれている
大豆はカロリーのうち、タンパク質の占める割合が大きいです。
動物性タンパク質の過食が問題視されている今、大豆はすぐれた食べ物です。
とくに米飯を主食とする日本人には、大豆は重要です。
米飯にはリジンやスレオニンという必須アミノ酸が少ないです。(食パンはさらに少ない)
大豆などの豆類はこれらを補ってくれます。
それに、大豆のタンパク質は牛肉のタンパク質よりもすぐれています。
大豆を食べさせたネズミは、耐久力に富むことが実験でわかっています。
3⃣血中のコレステロール値を低下させる
大豆の油には不飽和脂肪酸が多くて、しかもその半分はリノール酸です。
血中のコレステロール値を低下させる力があり、動脈硬化を予防します。
4⃣老化や発ガンを予防する
大豆はビタミン類も多くて、とくにB群とEが多く含まれています。
ビタミンEは、体内における酸化を防ぐ抗酸化剤として働き、細胞の錆といわれる過酸化物質による害をなくし、老化や発ガンを予防します。
過酸化物質は老化・ガンを筆頭に更年期障害など万病の原因にもなります。
ビタミンEは、抗不妊ビタミンともいわれますが、しもやけやアカギレのような血行障害からくる疾患の予防効果があります。
大豆はビタミンB1の供給源としてもすぐれています。
また、納豆を食べると納豆菌が腸内でビタミンKの合成を助けてくれます。
ビタミンKは肝臓で血液凝固物質プロトロンビンの生成に必要なビタミンです。
大豆は煮る前に水に浸しておくと、ビタミン類が全般的に増加します。
そのうえ、柔らかく、煮えるのがはやくなります。
5⃣血圧降下作用がある
大豆にはカリウムが多く、ナトリウムが少ないので、腎臓からのナトリウムの排出を促し血圧降下作用があります。
大豆による血圧降下は現代医薬のように過剰に下がらず、安心して下げることができます。
そのほか、鉄・マグネシウム・マンガン・亜鉛・銅などのミネラルも多く、大豆の鉄分は、ホウレンソウの鉄分よりも吸収がよくて、鉄欠乏性貧血の予防に効果があります。
6⃣食物繊維が多い
食物繊維が多くて、総量で約17.1パーセント(水溶性1.8、不溶性15.3)存在し、ゆでたものでも7.0パーセントあります。
便秘の解消に、コレステロールの吸収制限に効果があります。
酢に漬けておいた黒豆を一日に10粒ほど食べて便秘を解消した人もいます。
7⃣大豆は高脂血症によく、脂肪肝も予防する
大豆には、血中コレステロールを減少させるサポニンという物質が含まれています。
それと、脳細胞に作用して認知防止に役立つといわれるレシチンというリン脂質も含まれています。
レシチンは高脂血症によく、脂肪肝も予防します。
8⃣前立腺がんの予防
「フィトエストロゲン」と呼ばれるイソフラボンが、前立腺がんを予防してくれます。
この、エストロゲンは、女性ホルモンの一種で卵胞ホルモンのことです。
このようなエストロゲンを善玉エストロゲンといいますが、動物性エストロゲンは乳がんなどを引き起こすので悪玉エストロゲンといいます。
なかでも善玉エストロゲンが多いのが豆腐なんです。
植物に含まれるエストロゲン用物質は、大豆のほか、小麦やライムギ、プロッコリーなどにも含まれます。
日本人がアメリカ人よりも乳がんが少ないのは、大豆をよく食べるからかもしれませんね。
事実、動物実験で大豆たんぱくにより、乳がん発生率が半減するそうです。
9⃣漢方医学では、「大豆は甘・平・無害で、気を和らげ、腹中を寛がし、腸によく、水腫を消す」としています。
以上のように大豆は食品の王様です。
デメリット
1⃣大豆は消化が悪いです。
これはメリットにもなっている食物繊維のためである。その点炒った大豆などは、よく噛まないと胃腸を壊す。枝豆や納豆はそういう点で、よい食品といえます。
2⃣大豆には不飽和脂肪酸が多いが、これは長時間空気に触れたり、高温にさらされると、過酸化脂質に変化し、むしろ老化やガンの原因になりかねません。
3⃣生の大豆や、炒り足りない豆類は青臭くて食欲が害されるばかりか、生の大豆にはタンパク質分解酵素トリプシン阻害物質が含まれています。
4⃣食物アレルギーの原因になることがあります。
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最後に
大豆には、 体に欠かせない栄養素がたっぷりと含まれています。
お酒を飲まれる方は、 おつまみに最適ではないでしょうか。
健康維持のためには 毎日、取りたい野菜ですね。
今日も読んでくれてありがとうございました。