もりもりの食と健康ブログ

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ひじきの栄養成分とメリット・デメリット!ヒ素を多く含んでいるから危険?

 

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もりもりです。

ひじきは、海藻の中でも鉄分とカルシウムがすごく多い食べ物で、貧血や骨粗鬆症にはすごく効果があります。

 

ひじきの旬は、3~4月頃で日本近海の潮の干満の激しいところで採れます。

ひじきは褐藻(かっそう)植物ホンダワラ科の海藻で比須岐毛(ひずきも)とも呼ばれていました。

漢名を「鹿尾菜・羊栖菜・六味采」といいます。

 

ひじきの

 ・栄養成分

・メリット・デメリット

・ヒ素を多く含む、ひじきは危険?

についてお教えしますね。

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ひじきの栄養成分

(100グラム中)
カロリー(㎉) 139
タンパク質(g) 10.6
脂質(g) 1.3
炭水化物(g) 56.2
カルシウム(mg) 1400
リン(mg) 100
鉄(mg) 55
ビタミンA(mcg) 270
ビタミンB1(mg) 0.36
ビタミンB2(mg) 1.1
ビタミンB6(mg) 0.01
ビタミンC(mg) 0
食物繊維(g) 43.3

 

ひじきのメリット

1⃣鉄分とカルシウムが非常に多い

ひじきのミネラルには特色があり、鉄分とカルシウムが非常に多い。

「鉄分の一日必要量は6.5~9.ミリグラム」ですが、鉄は吸収率が悪くて、必要量の何倍も摂らなければならないのです。

その点、ひじきは、17グラムもあれば十分なんですよね。

カルシウムも1400ミリグラムと桁外れに多く含まれています。

これは牛乳の約13倍にもなります。

カリウム・亜鉛・銅・マグネシウム、そして、ヨウ素も多く含まれています。

 

女性は、「鉄欠乏性貧血や骨粗鬆症」になりやすい体質なので、ひじきは女性にとっては最高の食品ですよね。

 

牛乳アレルギーや乳糖不耐症(日本人には比較的多い)の人には、ひじきがおすすめです。

 

2⃣カロリーが非常に少ない

食物繊維は干しひじきで、43グラムも含まれており、繊維ばかり、ミネラルばかりの海藻といっても言い過ぎではありません。

カロリーもかなり少ないです。

・肥満の解消

・動脈硬化・高血圧・便秘の解消

・多種のミネラルも手伝って髪の艶を良くする

など美容食としておすすめです。

昔から「ヒジキは血を収める」ともいわれています。

 

3⃣ガン予防

ヒジキにも、同じ褐藻仲間のコンブやわかめと同様、「ガン化抑制物質」が含まれています。 

 

ひじきのデメリット

1⃣海藻のほとんどに言えますが、ひじきは低カロリー食品です。

これはメリットであるともいえます。

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ひじきはヒ素を多く含むので危険?

 ひじきは無機ヒ素を多く含んでいるので危険な食べ物ではないかといわれています。

本当に危険なのか見てみましょう。

 ヒ素による中毒症状

ヒ素による中毒には「急性中毒と慢性中毒」があります。

 

急性中毒・・・

悪心(おしん)*1、嘔吐、下痢、腹痛、全身性の痙攣で死に至ることもあります。

 

慢性性の中毒症状・・・

食欲減退、皮膚の炎症など。

 

健康被害

英国食品規格庁の勧告

2004年7月に英国食品規格庁は、ひじきは無機ヒ素を多く含むので食べないようにという勧告をだしました。

 

31検体について海藻類のヒ素濃度の測定結果

乾燥無機ヒ素 mg/kg

ひじき(n=9)77mg

あらめ(n=3) 0.3mg未満

わかめ(n=5) 0.3mg未満

こんぶ(n=7)0.3mg未満

のり (n=7)0.3mg未満

 

水戻し無機ヒ素mg/kg

ひじき(n=9)3mg

あらめ(n=3) 0.01mg未満

わかめ(n=5) 0.01mg未満

こんぶ(n=7)0.01mg未満

のり (n=7)水戻しなし

 

上記のとおり、ひじきは、他の海藻に比べて水で戻したとしても無機ヒ素を多く摂取することになるとのことで、英国はあえて食べないように勧告しています。 

 

英国の勧告に対して厚生労働省の見解

・日本人の1人あたりの海藻摂取量は14.6g(海苔や昆布といった他の海藻類を含んだ量)

・海藻類の国内生産量、輸入量及び輸出量から、海藻類のうちのヒジキの占める割合を試算したところ、6.1%であり、摂取量の割合もこれと大きな差はないと推定すれば、ヒジキの一日あたりの摂取量は約0.9gとなる

・1日あたりのひじきの摂取量は約0.6g

・体重50キロの人が毎日4.7g以上を継続的に摂取しない限り限度を超えることはない。 ・バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはない

 

ひじきの食べ方

ヒ素を多くひじきは調理法が重要

ひじき乾燥の無機ヒ素含有量は 77mg/kg。

これをそのまま食べることに問題があるのです。

ひじきに含まれるヒ素は主に無機ヒ素(乾物では総ヒ素含有量に対して約7割が無機ヒ素)です。

無機ヒ素は水溶性なので、「水洗い、水戻し、ゆでこぼし等」によって低減することができます。

家庭では30分以上水戻ししたあと水洗いしてから調理する(もっと丁寧には、そのあとさらに茹でて茹でた水を捨てる)、戻し水は調理に使わないことを徹底すればいいでしょう。

 

まとめ

ひじきは、すごく鉄分やミネラルが多いので、美容食としては最高です。

ただし、ヒ素を多く含む海藻ではあるので水洗いなどを徹底した方がいいです。

今日も読んでくれてありがとうございました。

次に読む記事はこちら⇒酢の栄養成分とメリット・デメリットをお教えしますね!

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*1:ムカムカして嘔吐したい気分のこと