もりもりの食と健康ブログ

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キャベツは胃腸を丈夫にする!栄養成分とおいしくする冷凍するコツは?

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もりもりです。

キャベツを食べてると胃腸が丈夫になるんです!

それはキャベツに含まれているビタミンU(キャベジン)の働きによるものなんですね。

そのビタミンUという成分から作られたのが、有名なキャベジンという胃腸薬です。

キャベツは胃かいようまでも治すほどの力をもっているんです。

たとえば、焼き肉などの脂っこいものを食べるときに、キャベツを一緒に食べると胃の中がスッキリしませんか? 

それはキャベジンにの働きによるものなんですよね。

キャベツの

・栄誉成分

・メリット・デメリット

・キャベツの保存方法

についてお話ししますね。

最後まで読んでくださいね。

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キャベツの栄誉成分

(100グラム中)
カロリー(㎉) 23
タンパク質(g) 1.3
脂質(g) 0.2
炭水化物(g) 5.2
カルシウム(mg) 43
リン(mg) 27
鉄(mg) 0.3
ビタミンA(mcg) 4
ビタミンB1(mg) 0.04
ビタミンB2(mg) 0.03
ビタミンB6(mg) 0.11
ビタミンC(mg) 41
食物繊維(g) 1.8

 

旬・・・3~4月頃

キャベツは(甘藍・球菜)はアブラナ花の越年草。

ヨーロッパでは人類が文明を持って生活を始める前の時代から栽培されていて、

あのローマ帝国でも食べられていたんですから、キャベツにはすごい効能があるのが大昔から知られていたんですね。

 

そんなキャベツが日本へ入ってきたのは、宝永年間(1704~1711年)といわれています。

 

貝原益軒(かいばらえきけん)*1『大和本草』*2にはキャベツという名前でなく、オランダ菜として出ています。

 

現在は語源である、英語の「cabbage」からキャベツを使用していますが、昔は、中国語がもとになっている「甘藍(かんらん)」が多く用いられ、市場では”球菜”が使われていたんですね。

キャベツのメリット

1⃣胃腸の働きをよくする

キャベツは食物繊維や酵素類が多く含んでいるんです。

サラダなど、生のままで食べることで胃腸の働きが活発になり便通がよくなります。

キャベツの絞り汁から見つかった「メチルメチオニンスルホニウムクロリド」胃粘膜修復成分で、ビタミンUとも呼ばれています。

これらによって、荒れた胃の粘膜を正常にととのえてくれるんです。 

 

生で食べるならざく切りで、キャベツ専用ドレッシングをかけて食べるとおいしいですよ!

2⃣胃潰瘍の予防や治療に効果がある

キャベツには、ビタミンU(キャベジン)やビタミンKが豊富に含まれていますが、

ビタミンUは抗潰瘍性ビタミンという異名もあるほど、胃潰瘍には効果があります。

 

ビタミンUは別名キャベジンとも呼ばれています。

キャベジンって名前に聞き覚えないですか?

そうあの有名な胃腸薬、キャベジンです。

「メチルメチオニンスルホニウムクロリド」が胃の粘膜を再生し、胃潰瘍をも治してくれるんですね。

3⃣高血圧を予防する

キャベツは、血圧を下げる働きのあるカリウムを多く含むので高血圧を予防してくれます。

肝臓疾患やたんのう炎にも効果があります。

また、カルシウムも多くて、キャベツのカルシウムはほかの野菜に比べて吸収率がいいんです。 

4⃣病気の原因となる毒に対する抵抗力が増す 

 古い植物図鑑にはキャベツのことをこのように書いています。

キャベツを常用すると、血液を新鮮にし、体質を強健にし、病毒に対する抵抗力を増し、流行病に冒される心配は少なくなり、従って副食物として最上のものである

 

ようするに、つね日頃からキャベツを食べていると健康な体になり、病気に対して抵抗力が強くなるのでということなんでしょうね。

5⃣ガン予防の効果がある

キャベツやホウレンソウ、タマネギなどの野菜には、白血球の腫瘍壊死因子TNFというガン細胞を破壊するタンパク質を増加させる効果があります。   

この作用はインターフェロンの抗ガン剤と同程度の力があるそうです(帝京大学薬学部・山崎正利教授)。

 

キャベツにはこのほかに、イソチオシアネート・インドール・フェノール・ステロールという物質があり、ガンの予防に効果があると期待されているそうです。

イソチオシアネートとは辛味成分である。

 

その他、芽キャベツには、ガン予防物質であるインドール・フェノールのほか、セレンも多く含んでいます。

7⃣『本草拾遺(ほんぞうしゅうい)』には、「骨髄を補い、五臓六腑を利し、関節を利し、経路中の結気を利し、耳目を明らかに、人を健やかに、睡眠を少しにし、心力を益し、筋骨壮健にする」とある。

 

デメリット

キャベツは薬効の多い野菜のひとつですが、デメリットもあります。

 

1⃣甘藍(かんらん)性甲状腺腫といって、食べ過ぎると甲状腺が腫れます。

これは、キャベツやかぶ類の仲間の中に含まれているピリッとする香辛料的な物質(チオーオキサゾリジン)が原因なのです。   

 

チオーオキサゾリジンは甲状腺におけるホルモン(サイロキシン)の合成を阻害することにより、血中濃度を減少させます。

その減少が視床下部(脳の中央部にある生命現象をコントロールする部分)そして下垂体を刺激して甲状腺ホルモンの分泌を促します。

結果として甲状腺が腫れるというのです。   

 

こういう甲状腺の腫れを「栄養条件性甲状腺腫」といいいます。

これは中国内モンゴル自治区などのように地方的にヨウ素が不足しているところで特に見られる。(地方性甲状腺腫)   

このように、キャベツにはサイロキシンの合成を阻害する物質が含まれているので、甲状腺機能低下症の治療剤服用患者は、キャベツ、芽キャベツ、カリフラワーなどの摂取を避けること。   

また、このキャベツが胎児や幼児に害を及ぼす例として、クレチン病(発育不全となる病気)の原因になる場合がある。わさび(特に練りわさび)にも同様の害がある。

 

キャベツをおいしく冷凍する4つのコツ!

おいしく冷凍するかんたんなコツとをお教えしますね。

① 小さめ、細めに切る

キャベツは繊維が非常に多いです。

なので冷凍したときに、解凍後どうしても食感が悪くなってしまうので、「小さく、細めに切り」、繊維をできるだけ感じないようにするのがコツです。

② 水けをしっかりと拭き取ること 

どんな野菜でもそうですが、冷凍するときに水けが残っていると解凍後、水っぽくなってしまいます。

ペーパータオルなどでしっかりと水けを拭きとりましょう。

③ 生のままで小分けして冷凍する

ゆでてからでも冷凍できますが、ゆでたりすると失う栄誉成分も多くあります。

なるべく生のままで冷凍しましょう。

 

そして使いやすいよう、キャベツを小分けしてラップに包み、ジッパーバッグに入れて冷凍します。

その際、冷凍した日付を書いておきましょう。

④ 金属トレーにのせて凍らせる

キャベツをおいしく冷凍するには、短時間で凍らせるのがコツ。

熱伝導のいい金属製のトレーに重ならないようにキャベツをのせましょう。

 

冷凍されるまでの時間が短くなります。 

それから、冷凍されるまでは、冷凍庫の扉をなるべく開け閉めしないようにしましょうね。

開け閉めすれば、冷蔵庫の中の温度が上昇し、冷凍に時間がかかります。

 

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最後に

生のままでよく食べられる野菜といえば、やっぱりキャベツですよね。

シャキシャキした食感がすごくおいしいです。

それに胃腸にはすぐれものです。

そんなキャベツのメリットなどについて記事にしました。

参考になればうれしいです。

今日も読んでくれてありがとうございました。

 

*1:[1630~1714]江戸前期の儒学者・本草学者。福岡藩士。名は篤信。薬学を学び、朱子学を奉じた。教育・歴史・経済の面にも功績が多い。著「養生訓」「慎思録」「大和本草」など。

*2:貝原益軒が編纂した本草書である。1709年(宝永7年)に刊行された。明治時代に生物学や農学の教本が西洋から輸入されるまでは、日本史上最高峰の生物学書であり農学書であった。現在、江戸時代までの生物学書や農学書の資料は『大和本草』以外は残っておらず、当時の日本独自の生物学や農学を知る上において第一級の資料である。(Wikipedia)