もりもりです。
山で取れるイモを山芋(やまいも)といいますが、これに対して人里でとれるイモを里芋(さといも)といいます。
さといもの旬は10月ごろです。
さといもの最大の特徴は、あのヌメネメとした感触ではないでしょうか。
このヌメリはガラクタンという糖質とたんぱく質が結合したものです。
ガラクタンは、コレステロールを下げたり、高血圧予防、肥満予防効果があります。
また、ヌメリにはムチンも含まれていて、体内に入るとグルクロン酸という成分に変わり、胃・腸壁の潰瘍予防・肝臓強化に役立ちます。
・さといもの栄養成分
・さといものメリット・デメリット
・良いさといもの選び方
についてお教えしますね。
最後まで読んでくださいね。
スポンサーリンク
さといもの栄養成分
<出典元:食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる(医学博士・川嶋昭司)>
(100グラム中) | |
---|---|
カロリー(㎉) | 58 |
タンパク質(g) | 1.5 |
脂質(g) | 0.1 |
炭水化物(g) | 13.1 |
カルシウム(mg) | 10 |
リン(mg) | 55 |
鉄(mg) | 0.5 |
ビタミンA(mcg) | 微量 |
ビタミンB1(mg) | 0.07 |
ビタミンB2(mg) | 0.02 |
ビタミンB6(mg) | 0.15 |
ビタミンC(mg) | 6 |
食物繊維(g) | 2.3 |
さといもの由来
さといもは、こんにゃくと同様サトイモ科の植物です。
原産地は南アジア(インド)で、ヒマラヤ地方からの人の移動とともに広がり、ポリネシアからニュージーランドまでおよんだ。
この地ではタロイモといわれている。
日本へは大陸経由と黒潮に乗ってきた経路が考えられるが、イネよりも早くやってきたとされている。
縄文時代の中期(5000~4000年以前)に伝来した可能性がある。
古くは『家つ芋』といった。
和名は〝里や村で作るいも〟という意で、山で採れるヤマイモに対する名である。
田芋(タイも)ともいい、京都や大和では小芋、大阪と江戸ではさといもといった。
さといものメリット
1⃣消化吸収がよい
さといもはオセアニア諸島では主食にしているくらいで、カロリーは少ないが、消化吸収がよい。
小いも・親いも(塊根)・茎いもはもちろん、葉の部分まで利用できる。
2⃣蒸してよく、煮たきしてもよい
また、皮をむいて短冊に刻み、水洗いした後、乾燥させれば火を通さずに食べられる。
三杯酢(さんばいず)*1か、ごま油をかけて食べるとよい。
3⃣ミネラルとしては、亜鉛・銅・カリウムなどが多い
4⃣さといもの葉柄(ようへい)*2をずいきという。
緑色のものはシュウ酸が多いため、えぐくて食べられないが、赤紫色のものは食用になる。
色はアントシアン色である。
さといもは食物繊維が多く便通をつけるのによいが、とくに、ずいきにはその効果が期待できる。
ずいきは生のまま利用することもあるが、皮をむいて乾燥させ、貯蔵する。
5⃣消熱効果あるので、外用薬として用いられる。
するおろして、三分の一ほどの小麦粉を混ぜ、ショウガがあれば少々おろし、よく混ぜて和紙などに伸ばし、痛む患部に貼りつける。
とくに歯痛の際、頬に貼るとよい。
6⃣やけどや凍傷に小麦粉と混ぜて酢で練って貼るとよい。
これはできものの吸い出しにもなる。
7⃣ずいきからでる汁は毒虫に刺されたときに塗り付けると効果がある。
8⃣ずいきは、産後の増血によいとされている。
「もだえを治し、下痢を止め、妊婦のイライラを治し、胎動の不安を解消する」ともいう。
さといものデメリット
1⃣ずいきをむくと手がかゆく、そのまま食べるとえぐい、これはシュウ酸とホモゲンチシン酸のためである。
えぐみをとるには、鍋にひとつまみの塩を入れ、湯を煮え立たせながらさっとゆであげ、冷水で冷やして皮をむくとよい。
2⃣腫れ物ができたときに食べると、傷跡が残り、治りにくい。
さといもの選び方
・土つきで表面が少し湿り気のある
・持った時にずっしりと重みを感じる
・表面に傷がない
・ふっくらと丸い
・形が左右対称
・切り口に赤い斑点が出ていない(白いものが良い)
※土つきのままのほうが日持ちが良い。
※ふっくらと丸いものは、栄養がしっかりといきわたっている
スポンサーリンク
最後に
さといも特徴といえば、ヌメヌメとした食感ですが、このヌメヌメが嫌な人もいるでしょうが、すごい栄養でもあるんですよね。
最後まで読んでくれてありがとございました。