もりもりです。
ごぼうは、食物繊維がすごく豊富な野菜です。
でも、アクが強くて、硬いですが、きんぴらごぼうなどにするとすっごく美味いですよね。
今は切ってある、ごぼうが売っているので楽ですよね。
すぐにきんぴらごぼうが作れます。
それと、ごぼうは食物繊維が多いので便秘の予防にもなります。
便秘気味の人にはすごく良いと思います。
・ごぼうの栄養成分
・ごぼうの由来
・メリット・デメリット
・おいしいごぼうの選び方
についてお教えしますね。
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ごぼうの栄養成分
(100グラム中) | ごぼう |
---|---|
カロリー(㎉) | 65 |
タンパク質(g) | 1.8 |
脂質(g) | 0.1 |
炭水化物(g) | 15.4 |
カルシウム(mg) | 46 |
リン(mg) | 62 |
鉄(mg) | 0.7 |
ビタミンA(mcg) | 微量 |
ビタミンB1(mg) | 0.05 |
ビタミンB2(mg) | 0.04 |
ビタミンB6(mg) | 0.1 |
ビタミンC(mg) | 3 |
食物繊維(g) | 5.7 |
ごぼうの由来
ごぼうの旬は11~1月。
牛蒡(ごぼう)とは漢方薬の名で、ごぼうはその音読みです。
牛蒡はキク科ゴボウ属の二年草で、ヨーロッパからヒマラヤ、中国の温帯に分布します。
原産は中央アジアといわれています。
日本へは平安時代の初期に入り、『倭倭名類聚抄』では種子が悪実と記載され、1000年前から栽培されていたと推測されています。
以前は野菜として栽培されていたのは日本だけであった。
そのため、大戦中に連合軍の捕虜にごぼうを食べさせた日本人が東京裁判で有罪になったこともある(罪状は「木の根っこを食わせた」というもの)。
しかし、最近はヨーロッパでも栽培されているようです。
ごぼうのメリット
1⃣便秘解消
食物繊維が、すごく豊富な野菜なので便秘気味の人は、ぜひ食べてほしいですね。
さらに、ごぼうの繊維は、白米や肉と比較すると約2倍ほどの水分を吸収してくれるので、腸内の好気性菌(こうきせいきん)*1の増殖をうながし、ビタミンを腸内で合成するのに役立っているのです。
また、コレステロールやナトリウムを吸着し、排出をうながし、吸収が抑制され、老廃物をとり去ってくれるんです。
2⃣糖尿病の予防
食物繊維によって腸からの糖分吸収が抑制されるので、血糖値を低下させてくれます。
3⃣精力増強、強壮強健
アク抜きをしないごぼうの煮物は、「精力増強や強壮強健の作用」があるんです。
妊娠のときの食材としても良いそうです。
4⃣高血圧の予防
ごぼうにはミネラルが多く含まれているので、高血圧の予防になる。
5⃣消炎作用
ごぼうの根や葉に含まれている、タンニンには消炎作用があります。
また、吐血にも効果があります。
化膿した部位には葉に塩をまぶしたものを貼ると3~4日で治るそうですよ。
6⃣健胃剤になる
ごぼう入り野菜スープは胃弱によく、煎じ汁は健胃剤になります。
ごぼうのおろし汁は胃痙攣(いけいれん)*2に効果があります。
7⃣ごぼうは五臓の悪気をとってくれる
ごぼうの種子は、解熱・解毒・利尿によいそうです。
8⃣ 中風、脚気、瘍そう、咳、仙気(せんき)、鬱(うつ)を治す
『本草綱目』*3には「牛蒡は五臓の悪気を去り、手足の弱きを治し、中風、脚気、瘍そう(頭にできる腫れもの)、咳、仙気(腸や腰部の病む病気)、鬱を治す」とある。
ごぼうのデメリット
1⃣ アクがきわめて強い
ごぼうは、アクが強いので、必ずアク抜きをして食べると思いますが、そうするとミネラルも抜け、香りや素朴な風味がなくなってしまう。
2⃣ 胃腸を害する
食物繊維が非常に多いので、食べ過ぎると下痢をしたりなど、胃腸を害するおそれがあります。
(参考:食べ物のメリット・デメリット、著者 川嶋昭司)
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おいしいごぼうの選び方
・土付きのもの
ごぼうは洗ったり切ったりすると栄養素や水分がぬけやすくなるので、土付きの物を選びましょう。
・太すぎず中ぐらいの太さで均一のもの
ごぼうは太くなると、空洞ができてくるので、中ぐらい物を選ぶようにしましょう。
目安として、10円玉ぐらいの大きさがいいでしょう。
・縦に亀裂が入っていない
縦に亀裂が入っているのは、鮮度が落ちています。
・切り口に空洞がない
ごぼうは時間がたち水分が抜けてくると中に空洞ができてくるので、断面を見て中に空洞があるものはダメです。
・ひげ根が少ないもの
土壌のいい環境で育ったごぼうはひげ根が少ないです。
・先端がしおれていない
先端がしおれていたり、ひび割れが見られるものは鮮度が落ちてきています。
土付きのもの、中ぐらいの太さ、縦に亀裂が入っていない、切り口に空洞がない、ひげ根が少ないもの、先端がしおれていない、
そんなごぼうを選びましょうね。
ゴボウの健康効果の動画!
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最後に
ごぼうは根っこですが、すごく硬くてアクの強い野菜です。
初めて食べた人は、どんな風に思ったんでしょうね。
いろんな風に料理を考えた人は、すごいと思いました。
今日も読んでくれてありがとうございました。
*1:空気中あるいは酸素の存在下で生育する細菌。 嫌気性菌の対語。
*2:胃のあたりの発作的な激痛の総称。胃そのものの痙攣は実際にはほとんど存在せず,普通は胆石症,急性胃炎,胃・十二指腸潰瘍(かいよう),急性腸炎,ヒステリー,薬物中毒,膵炎等による上腹部の発作的疼痛(とうつう)を意味する。過食後やアルコール過飲後に起こることが多い。治療は発作時には鎮痙(ちんけい)剤で痛みを止めるとともに,真の疾患を診断し,それに対して行う。コトバンク
*3:中国,明の学者李時珍が編集した本草学の集大成書。 52巻。李時珍は従来の本草書の知識を集めるとともに,実地の見聞により,30年の苦心を経て約 1900種の薬用植物,動物,鉱物などについて,16綱 63目に分けてその産地,性質,製薬法,効能などを解説し,また従来の説に対する批判を加えて,万暦6 (1578) 年頃に一応完成したが,その後も増補訂正が続けられ,没後の同 24年頃刊行 (金陵本) 。次いで同 31年再び刊行された (江西本) 。日本には慶長 12 (1607) 年までに渡来した。(コトバンク)